「今日は宿題はしないぞ!」
と最初からきっぱりと宣言した生徒さん。
さて、その1時間半後は…⁈
なんと宿題をやるのが止まらなくなっていました。
なぜでしょう?
それは、私も生徒さんもお互いに一緒に時間を楽しめたからだと思います。
その様子をご紹介します。
「宿題はしないぞ!」と言う生徒さんの言葉を「あら、そう。」とさらりと受け流し、「じゃあ、代わりに〇〇ちゃんが得意な折り紙を教えてくれる?」とお願いしてみました。
折り紙が終わると、「今日は10分だけなら宿題をやってもいいかな…。」と私の気持ちを忖度してか呟く生徒さん。
最初に取りかかったのは、理科。
砂時計⏳で5分計ります。
「めんどくさ〜めんどくさ〜マジマジ宿題きらい〜(※繰り返し)」とぶつぶつ言いながらも、鉛筆✏️はよく動いてます。
「さて、ここで問題です!〇〇ちゃんはめんどくさ〜と一体何回言ったでしょうか?」
「100回です!」
「ブブーッ、そんなに言ってません😆」
と冗談を言い合っているうちに、宿題が一つ片付きました✌️
次に生徒さんがやり始めたのは国語のプリント。
砂時計⏳で5分計ります。
だんだん生徒さんも宿題モードがONになり、砂時計が5分経ったことに気づきません。
試しに…私は生徒さんに気づかれないように黙ってそっと砂時計⏳をひっくり返しました。
砂が上から下へ、また5分経ちました。またしても、生徒さんは時間を忘れ黙々と宿題に取り組んでいます。
私は、またまたそっと砂時計⌛️をひっくり返そうとすると、さすがに生徒さんに気づかれ、
「あ〜、先生またひっくり返しとる〜‼️」
「あらっ、やっぱりバレてた⁉️😅」
でも、一度やる気スイッチがONになったらしめたものです😊
宿題やりません宣言をしていたはずの生徒さんは止まらなくなっていました。こうなったら、生徒さんの学びを中途半端に止めるわけにはいきません。
「じゃあ、残り8分でどれだけできるかやってみる?」
「よし、じゃあ次は社会ワークやってみる!」
とサッと取りかかります。
砂時計⌛️の残りが僅かになった時、生徒さんは叫びます。
「まってぇ〜、時間よ止まってぇ〜🤣」
そこで自称タネまき先生こと私は
「先生には、時間を止める力があります!」
と宣言。砂時計⌛️を横に寝かして時間を止めます😙
ようやく宿題のゴールが見えてきた生徒さんはいい顔してます。
「あら、砂時計⌛️さんお目覚めみたい。起きてきそうよ。」と砂時計を立てようとしてみると、
「まだ起きちゃダメ〜、ダメダメダメ〜。」
こんなやり取りを何度か繰り返しました。
この日ののびタネ教室は大幅に時間延長しましたが、何とか生徒さんのやる気に火をつけることができてホッとしました。
小学校教員をしていた時もよく試行錯誤したものでした。
45分間の授業の中で、どうやったら一斉に子ども達のやる気スイッチをONにできるかしら…と。