色々な傷ましい事件がニュースで流れる度に、私は加害者はなぜそんな事をしてしまったのだろう?子ども時代はどんな子だったのだろう?どうしたらこの事件は防げたのだろう?と考えてしまいます。
この本を読んで衝撃的だったのは、
- この筆者が出会った少年院の子ども達の8割が「自分はやさしい人間だ」と答えていること
- 「ケーキを等分に切る」ことが出来ない少年が大勢いたということ
- 小学校や中学校で例外なくイジメの被害に遭っていたこと
- 小学2年生頃から様々なサインを発していたこと。
また、心に響いた言葉は
『「子どもの心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついていない」子どもの心の扉を開くには、子ども自身がハッとする気づきの体験が最も大切であり、我々大人の役割は、説教や叱責などによって無理やり扉を開けさせることではなく、子ども自身に出来るだけ多くの気づきの場を提供することなのです。子どもが大人と一対一で向き合って得られる気づきよりも、同級生に言われて得られる気づきの方が大きいこともあり、グループでの様々な活動も欠かせません。』
この本の著者は、児童精神科医で少年院で法務技官としての勤務経験がある宮口幸治氏。困っている子ども達の支援を行う「コグトレ研究会」の主宰でもあります。
家庭で学校で地域で、子ども達の小さなサインに気づき、困った感に寄り添って支援のできる大人達が増えることが、将来加害者も被害者も作らない為に大切だと思いました。
是非読んでみてください🍀
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